紫外線と放射能。学校のプールで日焼け止めは必要!

夏ですね!
夏と言えば紫外線。紫外線と言えばこのニュース。

学校のプールで「子どもの日焼け止め禁止」…あなたは賛成?(女性自身) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150715-00010004-jisin-soci

学校のプールに、日焼け止めを塗って入ってはいけない、ということについての問題提起の記事です。
なんでしょうね、このザ・お役所仕事的対応は・・・。

日本社会はとにかくきれい好きというか健康志向というか。
国中にそうしたムードが蔓延していて、やもすると放射性物質への過剰な反応にもつながっちゃってる気もするわけですが、紫外線についてはあまり気にならないんでしょうかね、なんか不思議です。

ちなみに、紫外線は英語で ultraviolet rays と書きます。
放射線は radial rays ですよね。あれ、何か似ていませんでしょうか。

いわゆる放射能と呼ばれるものは、放射線を放出する能力のある物質。
この放射線というものには種類があります。
X線・アルファ線ベータ線ガンマ線中性子線ですね。
このうち、アルファ線はヘリウム4の原子核ベータ線は電子そのもの、中性子線はその名の通り中性子

そして、紫外線の仲間とも言えるのが、X線とガンマ線
光は電磁波の一種なわけですが、目に見える光と目に見えない電磁波は何が違うのかというと「波長」が違うのです。

とってもわかりやすい図がJAXAのサイトにあったのでペタリ。
http://astro-h.isas.jaxa.jp/challenge/x-ray/

ほら。放射線と同じ系譜に連なる光線なのか・・・って思うとちょっとは気にしますよね。
もちろん、紫外線はX線やガンマ線のレベルほどには人体を透過しませんが、それでも、直接紫外線を浴びている肌の表面は、放射線に被ばくしているのと同じような状況が発生していると言えます。(逆に言えば、浴びる量が少なければ放射線被ばくだって日光浴みたいなものですw)

じゃあ、子どもにとってどのぐらいリスクがあるのでしょうか。
これについては、WHOがガイドラインを発表しています。
http://www.who.int/uv/intersunprogramme/activities/uv_protectchildren/en/

WHOの原文は英語ですが、それをさらに翻訳して掲載してくれているサイトもありましたのでこちらもご紹介。
http://www.shigaisen.com/#!who/c7mj

箇条書き部分を引用するとこんな感じです。

1、 子供時代は細胞分裂も激しく、成長が盛んな時期であり、大人よりも環境に対して敏感である
2、 子供時代(18歳未満)の日焼けは後年の皮膚がんや眼のダメージ(とくに白内障)発症のリスクを高める
3、 生涯に浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びる
4、 紫外線被ばくは、免疫系の機能低下を引き起こす
5、 子供たちは室外で過ごす時間が多いため、太陽光を浴びる機会が多い

どうですか。
特に、1番と2番は重要です。
大人になって紫外線を浴びるよりも、細胞分裂の激しい子供時代のほうがリスクが高く、かつ将来のリスクを高めてしまうんですねー。

福島がどうとか、あれこれ言う前に、学校のプールぐらい紫外線対策をしたらどうなんでしょうか。
日焼け止めをしないで屋外に出るのは、喫煙と同じぐらいの害があると思うんですけどどうなんでしょうね。

もっと言うと、日差しの強い日には、子どもだってサングラスをしたっていいんじゃないかなと思います。
サングラスって、ちょっとファッション性もあるので、日本では素行不良的にみられることも多いみたいですけれど、紫外線リスクが明らかなんだから通学時に子供がサングラスをしていたって別にいいんじゃないかなぁ。

でも通学用サングラス、とか。学校指定とかじゃカッコ悪いかもですね(^^;

※ちょっぴり追記
例えばビタミンDを生成するために紫外線は必要だったりします。全然ないと困っちゃうので。。。